河村 一志

「もっと社会に役立っているという実感のある仕事がしたい」という思いから15年勤務した銀行を辞め、農業に転身しました。
作物を育てる農業者にも、それを食べる消費者にも、そして肥料や農薬を散布される土や環境にもやさしい農業として有機栽培に取り組んでいます。
農業は食料の供給という大きな役割を持っています。ただ、それだけではなく、農地があることで自然環境が守られ、また災害からの被害を少なくしていたり、ハンディキャップのある人への仕事を生み出せたり、子供の通学を何気に見守れたりと、農業の持つフィールドの広さは地域社会に「豊かさ」をもたらすことができると思っています。
いつもの通りに仕事をすることが、地域を良くすることにつながっていく。やりがいのある仕事だと思っています。
また休みがないと思われがちな農業ですが、私自身は、地域の野球少年団のコーチを引き受けたりしています。休みは無くとも、時間のやりくりはできるのも農業です。
子供たちがハウスに遊びにきたり、「コーチのトマトはおいしいよ」なんて、こまっしゃくれたことを言われたりすると銀行員時代には味わえなかった喜びを感じています。